PRE・face

PRE・faceにかえて
門林岳史

『REPRE』No.10をお届けします。

表象文化論学会は、今年で発足5年目を迎えました。東京大学表象文化論研究室の研究者を中心に、日本の人文知に新しい波を作りだそう、と威勢よく立ち上がったこの学会ですが、これまでの活動を通じて、コミュニティとしても、研究領域の広がりにおいても、より幅の広い学会として少しばかりの成熟を遂げた印象を個人的には持っています。

一方で、それは同時に、当初の勢いだけでは走り続けられない地点まで私たちはやってきてしまった、ということでもあるでしょう。4年間という節目にこれまでの活動を振り返ってみますと、ところどころに疲れや綻びが蓄積し始めているのも事実です。実際、この『REPRE』の配信も、諸事情あってこの1年ほど滞っておりました。

この度、広報委員長という大役を引き受けることになりましたので、この機会に広報委員会をフレッシュに再始動し、『REPRE』発行を中心とする広報委員会の立場から、表象文化論学会のさらなる発展のため、微力ながらお手伝いしていく所存です。具体的には、今号でこれまで滞っていた分をキャッチアップする号と位置づけ、次号より再び年三回の刊行ペースを取り戻すとともに、さらなる記事の充実をはかってまいります(詳しくは「『REPRE』投稿のお願い」をご覧ください)。

皆さまのご協力を仰げれば幸いです。

門林岳史(関西大学/広報委員長)