新刊紹介 | 編著、翻訳など | 『シェイクスピア・ハンドブック――「シェイクスピア」のすべてがわかる小事典』 |
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河合祥一郎ほか(編) 北村紗衣ほか(著)
『シェイクスピア・ハンドブック――「シェイクスピア」のすべてがわかる小事典』
三省堂、2010年7月
本書は初学者から研究者までを対象とするシェイクスピア事典である。1987年には福田恆存監修の、1994年には高橋康也編の同名書籍が刊行されているが、本書はこうした先行するハンドブックの改訂版ではなく、日々新しい解釈による上演が行われ、次々と研究が出版されているシェイクスピアの作品について最新の知識を提供するため完全に別個の書籍として一から企画されたものである。シェイクスピアの伝記や、近年シェイクスピア作と認められるようになった作品群を含む戯曲全40作品のあらすじなどシェイクスピアの基本情報はもちろんのこと、シェイクスピアが活躍したイギリス・ルネサンスの時代の舞台上演に関する背景知識や、日本における受容などについても新しい情報を含む書き下ろしの解説を収録している。入門書として知識の少ない高校生や大学の学部生にも手に取りやすいものになるよう、戯曲登場人物の相関図や年表など図版類も多く取り入れた。机上用の小事典として手の届くところに置いておき、シェイクスピアについて何か気になることが出てきたらぱらぱらとめくってみるというように手軽な調べ物用ツールとして活用していただければ幸いである。(北村紗衣)
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