新刊紹介 | 編著/共著 | 『ドイツ王侯コレクションの文化史 禁断の知とモノの世界』 |
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森貴史(編著)
『ドイツ王侯コレクションの文化史 禁断の知とモノの世界』
勉誠出版、2015年1月
本書でおもに言及されているのは、16世紀から18世紀にかけてのドイツ領邦君主たちによるコレクションです。地方性豊かなドイツの多様性に涵養された地方都市の歴史と文化を、100枚以上の写真や図版とともに紹介するものとなっています。
厳密にいうと、本書のすべてが君主のヴンダーカンマーなどの蒐集物ではなく、学術協会の科学コレクション、巨大庭園や都市そのものも取り上げたりしていますが、現在、現地で見学できるモノばかりです。ドイツでちょっと変わったモノに触れてみたい方向けの旅行ガイドの側面もあります。
以下が、各章の内容です。
- シュレースヴィヒ:ゴットルフ城の巨大地球儀
- カッセル:グリム童話の町の「木の百科文庫」
- ゴータ:忘れ去られた名家の遺産
- ルードルシュタット:中部ドイツの小さな文化都市
- ハレ:孤児院が残したコレクション
- デッサウ:ヴェルリッツの奇想庭園王国
- ゲルリッツ:科学による地域改革をめざして
- マンハイムとカールスルーエ:驚異の都市計画
- シュトゥットガルト:産業都市がもつ「ワイルド」な側面に迫る
- ランツフート:ヴィッテルスバッハ家と再現される驚異の部屋
(森貴史)
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