編著/共著

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館(監修)、後藤隆基(編著)

ロスト・イン・パンデミック 失われた演劇と新たな表現の地平

早稲田大学演劇博物館
2021年6月
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本書は、早稲田大学演劇博物館2021年度春期企画展「Los t in Pandemic ── 失われた演劇と新たな表現の地平」の図録を兼ねた書籍として刊行されたものです。2020年初頭からつづく新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって、演劇界は大きな影響を受けています。多くの公演が中止や延期を余儀なくされ、苦境に立ちながらも劇場は扉を開け、舞台は幕を上げてきました。数多の制約をこえようとする新たな試みもうまれています。コロナ禍と演劇についてふり返り、検証するといった営為は、事態が収束し、世界が落ち着きを取り戻した時点で初めて可能になるものかもしれません。ですが、いつか来るその日のために、ひとつひとつの記憶までもが失われぬうちに、この1年余の出来事を記録にとどめておきたい ── そんな思いから本書は編まれました。100人をこえる舞台関係者の言葉、年表や中止・延期公演リスト、過去の疫病と演劇に関わる館蔵資料等を通して読む、コロナ禍と演劇の記録。今なおとどまることを知らない事態の渦中に身を置きながら、次の時間を考えるための一片の光として、本書をご覧いただければ幸いです。なお、本書と装幀や一部内容の異なる異装版が春陽堂書店より刊行され、各書店やオンラインストアにて販売中です。

(後藤隆基)

広報委員長:香川檀
広報委員:大池惣太郎、岡本佳子、鯖江秀樹、髙山花子、原島大輔、福田安佐子
デザイン:加藤賢策(ラボラトリーズ)・SETENV
2021年10月25日 発行