編著/共著
映画で考える生命環境倫理学
勁草書房
2019年2月
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映画論は巷に溢れているが、哲学・倫理学を専門にする8名の若手・中堅の研究者が真面目に映画で哲学することを目指した論集。『2001年宇宙の旅』からはじまり『ソイレント・グリーン』『ブレードランナー』『A.I.』『アバター』『her』といったSFから、『風の谷のナウシカ』『攻殻機動隊』『君の名は。』『この世界の片隅に』といったアニメ作品など、有名作品が取り上げられる。これらの「フィクション」は、私たちの日常にとっての「当たり前」がほかでもありえたことを教えてくれるという観点から、「生きる」「見る」「食べる」「愛する」等々の私たちの「当たり前」の営みについての哲学的・倫理学的な問いを紡いでゆく。筆者(渡名喜)はキューブリック/スピルバーグ『A.I.』を題材にロボットは/愛することができるかという問題をめぐる論考と、新海誠『君の名は。』のカタストロフィ論的な構造をめぐる論考を寄せた。
(渡名喜庸哲)