学会誌『表象』

特集:アニソン的思考──オーディオヴィジュアルの可能性
表象文化論学会=発行 月曜社=発売
本体価格:2,000円 ISBN978-4-86503-113-3
2022年6月20日発行

◆巻頭言◆「表象文化論の確率論的揺らぎ」田中純

◆特集◆「アニソン的思考──オーディオヴィジュアルの可能性
緒言 木下千花+橋本一径
共同討議「オーディオヴィジュアルの歴史における「アニソン(1960/1990)」──テレビまんが、音盤、ノスタルジー」石岡良治+輪島裕介+石田美紀+細馬宏通+橋本一径
「ムービング・リップス――腹話術としての映画」リック・アルトマン行田洋斗訳

小特集「フレンチ・フェミニズム」
座談会 相澤伸依+清水晶子+中村彩+橋本一径+木下千花
「女性の身体の回帰――カミーユ・フロワドヴォー=メトリとの対話」横田祐美子訳
ブックガイド

◆投稿論文◆
「食人者のスタンス──オズヴァウヂ・ヂ・アンドラーヂにとって宗教とは何か」居村匠
「生命によって改変された宇宙としての⾃然──「個体-環境」概念のポテンシャル」宇佐美達朗
「萩原朔太郎『猫町』における「形而上の実在世界」──ジル・ドゥルーズの「超越論的経験論」との比較から」桑原旅人
「肉体とエレクトロニクスの邂逅――佐藤聰明《リタニア》における一九七〇年代初頭の実践との紐帯」原塁
「ホームレスとの協働からみるクシシュトフ・ヴォディチコ《ホームレス・ヴィークル》──機能性の考察を通して」松本理沙
「フェリビアンとド・ピールを中心としたフランス古典主義絵画論の射程──作者・自然・肖像」村山雄紀

◆書評+ブックガイド◆
「団地映画は語る:今井瞳良『団地映画論』書評」桑田光平
「準安定平衡期の哲学:宇佐美達朗『シモンドン哲学研究』書評」石田英敬
「ローカルジャンルとしての日本の〈メロドラマ〉映画史の更新:河野真理江『日本の〈メロドラマ〉映画』書評」北村匡平
「閉じたシークエンスを開く:後藤武『鉄筋コンクリート建築の考古学』書評」中谷礼仁
「経験と哲学の干潟:渡名喜庸哲『レヴィナスの企て』書評」合田正人
「〈重ね合わせ〉のはざまをコナートゥスは駆け巡る:中村大介『数理と哲学』書評」近藤和敬
「世紀末ウィーンのトポロジー:古川真宏『芸術家と医師たちの世紀末ウィーン』書評」三枝桂子
「生き延び――生を脱構築する:宮﨑裕助『ジャック・デリダ』書評」高橋哲哉
「音による複数の物語:山本祐輝『ロバート・アルトマンを聴く』書評」長門洋平