学会誌『表象』

特集:爆発の表象
表象文化論学会=発行 月曜社=発売
本体価格1,800円、ISBN:978-4-86503-031-0
2016年3月発売

◆巻頭言◆
言語と表象(佐藤良明)

◆対談◆新たなるイメージ研究へ
岡田温司X田中純

◆特集1◆爆発の表象
共同討議:「爆発的メディウム」の終焉?ーー映画、アニメーション、ドローン
(石岡良治+北村紗衣+畠山宗明+星野太+橋本一径)
電気じかけの夜(フィリップ=アラン・ミショー/森元庸介訳)
爆発への無関心(ジェフリー・スコンス/仁井田千絵訳)
平和と原子爆弾(セルゲイ・エイゼンシュテイン/畠山宗明訳・解題)

◆特集2◆パフォーマンス論の現在
共同討議:パフォーマンスの場はどこにあるのか
(森山直人+武藤大祐+田中均+江口正登)
方法論としてのニュー・ドラマトゥルギー――共同討議の余白に(内野儀)
パフォーマンス/ミュージアム(三輪健仁)

◆論文◆
パンとサイコロに賭けられるもの――聖史劇の聖別と瀆聖(杉山博昭)
洞窟という鑑賞装置――フレデリック・キースラーの《ブケパロス》(瀧上華)
歌う声を<きく>行為――歌う身体と聴く身体が交叉するところ(堀内彩虹)
小津安二郎『お早よう』におけるオナラの音(正清健介)

◆書評◆
スクリーン・プラクティスのふくらみ──大久保遼『映像のアルケオロジー――視覚理論・光学メディア・映像文化』書評(細馬宏通)
エクフラシスの快楽──岡田温司『映画は絵画のように――静止・運動・時間』書評(堀潤之)
ロシア・アヴァンギャルドの複雑に絡んだ糸を解きほぐす──河村彩『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』書評(柏木博)
過去と未来の狭間にあり続けること──田口かおり『保存修復の技法と思想──古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』書評(金井直)
薄明の映画論──中村秀之『敗者の身ぶり――ポスト占領期の日本映画』書評(松浦寿輝)
写真のパラノーマリティ──浜野志保『写真のボーダーランド――X線・心霊写真・念写』書評(前川修)
メディアアートの歴史的瞬間──馬定延『日本メディアアート史』書評(原島大輔)
映画の「自動性」と「世界への信」──三浦哲哉『映画とは何か――フランス映画思想史』書評(武田潔)
音楽と驚異──村山則子『ペローとラシーヌの「アルセスト論争」――キノー/リュリの「驚くべきものle merveilleux」の概念』書評(横山義志)
「世界認識の方法」としてのリアリズム――小林剛『アメリカン・リアリズムの系譜――トマス・エイキンズからハイパーリアリズムまで』書評(横山佐紀)