日時:2014年11月8日(土)
場所:新潟大学五十嵐キャンパス 総合教育研究棟 F275教室
14:45-16:45

・石岡良治(跡見学園女子大学)※遠隔参加
・中田健太郎(日本大学)
・三輪健太朗(学習院大学)
司会:星野太(東京大学)

今年の六月に刊行された石岡良治『視覚文化「超」講義』(フィルムアート社、2014年)は、従来の視覚文化論が陥りがちなメディアによる分類を避け、狭義の芸術とポピュラー文化を連続的・横断的に論じた快著である。そこでは、マンガという重要なジャンルにたいして(意図的に)禁欲的な立場がとられていた。しかし、近年のマンガ研究においては、異なるメディアとの比較をふまえた横断的なイメージ論が展開されつつあり、その議論は石岡の著作の問題意識と深く結びあうように思われる。そこで本パネルでは、『視覚文化「超」講義』において提示された「レギュレーション」「ノスタルジア」「ホビー」などをめぐるさまざまな議論をたどりつつ、とりわけマンガ研究におけるそのポテンシャルを見据えながら、同書のさらなる読解を試みる。