2020年12月19日(土)
午後 17:30-20:30

本ワークショップではZoomを用い、参加者全員で役柄を振り分けて戯曲を最初から最後まで音読する。複数人が集まって戯曲の音読を行うというイベントは以前から演劇好きの間で広く行われており、実際に音読をすることで登場人物の性格や演出を考えやすくなるため戯曲の理解が深まるということで、演劇に関する教育的なイベントとして人気を博してきた。新型コロナウイルス流行以降はZoomなどを用いた音読会も盛んに行われている。表象文化論学会の第1回オンライン研究フォーラムでもベン・ジョンソン『錬金術師』の音読イベントを行い、比較的好評であった。現在も感染症の流行に終わりの兆しが見えず、舞台上演が中止・延期されたり、配信のみになったりするなど、舞台芸術は厳しい状況に置かれている。こうした状況を鑑み、演劇文化と演劇研究の活力維持にわずかでも貢献すべく、戯曲音読ワークショップを2回目のオンライン研究フォーラムでも実施する。
第1回ワークショップでは感染症が流行している状況をふまえ、疫病流行下の近世ロンドンを描いた17世紀の芝居である『錬金術師』をとりあげた。第2回ワークショップでは日本の戯曲で比較的新しいものをとりあげることとし、ゾンビ禍を描いた2018年の日本の戯曲である王谷晶『グロ十人の女』を音読することとする。テクストについては『完璧じゃない、あたしたち』(ポプラ文庫、2019年)に収録されたものを使用する。

企画者:
北村紗衣(武蔵大学)

〈参加登録〉ワークショップ:戯曲音読ワークショップ『グロ十人の女』を読む」
https://zoom.us/meeting/register/tJwucu-trTwqGNPGv711wusXJPKkclSPj1a4