2020年8月9日(日)
14:00 - 16:30 ワークショップ[3日目午後]
遠藤不比人(成蹊大学)
難波阿丹(聖徳大学)
向江駿佑(立命館大学)
飯田麻結(ロンドン大学ゴールドスミス校)
【司会】柿並良佑(山形大学)
本ワークショップは、「情動」をめぐる研究の学際的かつ多元的な動向をマッピングし、さらなる議論の地平を作りだすことを目標とする。1990年代以降、心理学、認知科学、精神分析学、ネオサイバネティクス、神経生理学等、人文学内外の多分野・多領域を横断して「情動」が主要な問題系として浮上しており、こうした動向は「情動論的転回Affective Turn」(パトリシア・クラフ)という名のもとに一定の注目を集めてきた。とはいえ多岐にわたる研究の全体を見渡すのは容易ではなく、また分野に応じて概念の用法やアクセントの置きどころは当然ながら異なってくる。
ごく概略的に言って、「情動」はテクストや記号によって把捉される整頓された感覚傾向としての──しばしば「個人」の「内面」にその座を有する──「感情」とは異なり、知覚・感覚的に体験され、身体の基層にある痕跡および残滓として看取される運動として観測できるが、「知覚」・「身体」・「感覚」へのアプローチが研究領域ごとに異なる以上、分野を横断した議論の場が開かれているとは言い難い状況である。そこで本ワークショップでは、関連諸分野のなかでも特に文学、映像、ゲーム、フェミニズムの専門家を招いて、その多元的前線の動向を観測し、共通の問題意識や「情動」論の射程範囲を描き出したい。
参加方法:
Zoomウェビナーで開催します。参加者は会員、非会員問わず、参加登録が必要です。各セッションのウェビナー登録リンクより登録の上、ご参加ください。なお、登録は各セッション開始直前まで可能で時間も要しませんが、最大参加人数が500人(先着順)となっていますのでご留意ください。
以下のリンクよりZoomウェビナーに登録の上、ご参加ください。
https://zoom.us/webinar/register/WN_zBIWAiedSwajPiduWBoL_w