日時:13:00 - 15:00
場所:山形大学小白川キャンパス 人文社会科学部1号館 205教室
- シネマトグラフと絵画──ボナールの光/横山由季子(金沢21世紀美術館)
- 実在としての絵画──ボナール、新種の宇宙の構成/榑沼範久(横浜国立大学)
- 本と雑誌のなかのボナール──象徴主義の時代を中心に/合田陽祐(山形大学)
- 画家の眼で視るボナール/梅津庸一(美術家)
司会:本田晃子(岡山大学)
ピエール・ボナール(1867-1947)は絵画における探求を「視神経の冒険」と呼んだが、本企画パネルでは、その絵画に秘められた可能性をシネマトグラフや写真、文学、色彩、宇宙への志向といったさまざまなアプローチから探る。そしてボナールの仕事に大きな関心を抱く美術家の梅津庸一氏を迎え、多種多様な筆触や複雑に重ねられた色彩など、言語化の難しいボナールの絵画の特異性について議論を深めたい。現在国立新美術館で開催中の日本では14年ぶりとなるボナール展に際して、これまでもっぱら知覚の画家として語られてきたボナールの新たな射程を示すことを試みる。