日時:2006年7月1日(土)
会場:東京大学駒場キャンパス18号館ホール
イントロダクション:桜井圭介+内野儀
パフォーマンス:チェルフィッチュ、室伏鴻、KATHY
表象文化論は学際的であるという場合、それは原理的にそうでしかありえないことを意味しよう。この分野の研究者は一方で分厚い西洋的〈知〉を注視しながら、他方で同時代の現場的〈知〉へと思考を走らせねばならない。テクストのページをめくりながら、〈今、ここ〉の運動を把捉する視力を養わなければならない。だが、たとえ動体視力が得られても、〈芸術〉が今やカッコ付きでしかありえない歴史性のただなかにあって、同時代〈芸術〉は何を成そうというのか?〈肉体〉、〈からだ〉、〈身体〉と呼ばれるモノ?現象?概念?幻想?は今、いったい何をどうしようとしているのか?そこに表象文化論的〈知〉はどうかかわってゆけるのか?本セッションでは、こうした大文字の問題系を頭の片隅に追いやり/とどまらせながら、〈身体〉としか呼びようのない形式≒内容を/で思考するアーティストたちによるパフォーマンスを〈ともに観る〉という機会をもちたい。
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チェルフィッチュ:2006年3月「三月の5日間」より 撮影 飯田研紀
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室伏鴻:「quick silver」 撮影 伊藤美露
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KATHY