【学会賞】
甲斐義明『ありのままのイメージ スナップ美学と日本写真史』東京大学出版会
渡名喜庸哲『レヴィナスの企て 『全体性と無限』と「人間」の多層性』勁草書房
【奨励賞】
河野真理江『日本の〈メロドラマ〉映画 撮影所時代のジャンルと作品』森話社
【特別賞】
該当なし
選考委員
- 阿部賢一
- 佐藤元状
- 平倉 圭
- 山口裕之
選考委員会
2022年5月15日(日) オンラインミーティング
選考過程
2021年12月に、表象文化論学会ホームページおよび会員メーリングリストをつうじて会員から候補作の推薦を募り、以下の著作が推薦された(著者名50音順)。
【学会賞候補作】
- 甲斐義明『ありのままのイメージ スナップ美学と日本写真史』東京大学出版会
- 河野真理江『日本の〈メロドラマ〉映画 撮影所時代のジャンルと作品』森話社
- 古川真宏『芸術家と医師たちの世紀末ウィーン 美術と精神医学の交差』みすず書房
- 貞包英之『サブカルチャーを消費する 20世紀日本における漫画・アニメの歴史社会学』玉川大学出版部
- 渡名喜庸哲『レヴィナスの企て 『全体性と無限』と「人間」の多層性』勁草書房
- 中村大介『数理と哲学 カヴァイエスとエピステモロジーの系譜』青土社
【奨励賞候補作】
- 宇佐美達朗『シモンドン哲学研究 関係の実在論の射程』法政大学出版局
- 高山花子『モーリス・ブランショ レシの思想』水声社
- 松木裕美『イサム・ノグチの空間芸術 危機の時代のデザイン』淡交社
- 山本祐輝『ロバート・アルトマンを聴く 映画音響の物語学』せりか書房
【特別賞候補作】
推薦なし
選考作業は、各選考委員が候補作それぞれについて意見を述べ、全員の討議によって各賞を決定してゆくという手順で進行した。慎重かつ厳正な審議の末、学会賞に甲斐義明氏と渡名喜庸哲氏の著作を、奨励賞に河野真理江氏の著作をそれぞれ選出することに決定された。
なお河野真理江さんは、昨年惜しくも逝去された。ただ、当該作の内容が今後の表象文化論の進展に大きく貢献することはたしかであり、河野さんに続く若手研究者の研究奨励にもつながると考えられるため、このたび、奨励賞として選出する運びとなった。